先週末の米国株市場で、セントルイス連銀総裁が22年中の利上げの可能性について言及し、金融緩和政策の方向転換が意識されたことで、NYダウが500ドルを超える下げとなりました。
これをうけて今日の日経平均は28506円で寄り付き、大幅安でスタート。
その後も売りが継続して後場入り後の12時31分に27795円まで下落して、一時下げ幅は1100円を超えました。
引けにかけてやや戻したものの、▲953円の28010円で終了。
日経平均は大幅に続落となりました。
売買代金は前日よりも減少して2.9兆円台でした。
本日空けたマドを早期に回復できるのかという点が注目されるポイント
先週末の日経平均の日中安値は28957円だったのに対して、本日の同高値は28506円だったので、450円程度マドを空けて下げる形になりました。
また、本日の大幅安により、25日線(今日の時点で28775円)を大きく下回りました。
この点からすると、先行きがやや怪しくなってきたとも見れなくもないのですが、今日の下落により、200日線との乖離は+3.2%まで縮小しました。
200日線との乖離は、直近では5/13に27385円で安値をつけたときに+4.22%まで縮小したのですが、今回はそれよりもさらに乖離率が縮小する形になりました。
また、本日の騰落銘柄数は、値上がりが123銘柄に対して、値下がりが2044銘柄で、値下がり銘柄が2000を超えています。
直近で値下がり銘柄が2000を超えた局面は以下のとおり3回あるのですが、いずれのケースでもそこで一旦底を入れて反転しています。
2020年12月22日:2018
2021年3月24日:2026
2021年4月21日:2028
このような点からみますと、本日大幅安となったのですが、ここで一旦底を入れて反転してくるのではないかと考えます。
仮に反転となった場合は、本日空けたマド(28506~28957円)を早期に回復できるのかという点が注目されるポイントになってきます。