前日の米国株式市場は好調な消費者信頼感指数を受け、ナスダック指数が最高値を更新。
東京市場でもこの流れを引き継ぎ、半導体関連などハイテク株で買いが先行。
日経平均は29896円で寄り付き、80円程度高く始まりました。
9時6分に28998円まで買われ、29000円に接近する場面もあったのですが、新型コロナ感染拡大への警戒感が重しとなり、そこから上げが失速。
11時9分に28779円まで値を下げました。
下げはそこでとりあえず止まったのですが、戻りは鈍く、引けは▲21円の28791円で終了。
日経平均は3日続落となりました。
売買代金は前日並みで2.3兆円台でした。
月末安の翌営業日は、6:4で上げがやや優勢
朝方は高かったのですが、買いは続かず下落して終わったので、月末が安いというアノマリーは継続。
これで10か月連続となりました。
なお、月末が安かったあとの翌営業日の動きはどうなっているのかというと、過去10回で、上げが6回、下げが4回となっているので、上げがやや優勢となっています。
本日の日経平均は28998円まであったので、昨日空けたマド(28951~28984円)を埋めてくる動きにはなりました。
ただ、その後、失速して結局下落して終わったので、引き続き上値が重いという状況が続いています。
NY株(特にナスダック)は上値追いの展開が続いているのですが、日本株はなかなかそれに追随することができていません。
こうした動きが続いていると、NY株に過熱感が出て下げに転じてくると、動きが悪い日本株はNY株以上に売られる展開になる可能性もあるので、やや警戒です。
このような動きにならないようにするためにも、早めに切り返しに転じてくる必要があるのですが、現状では29000円あたりが壁となっているので、これをそろそろ抜けてこれるかどうかが目先の焦点となってきます。