前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数が揃って最高値を更新するなか、日経平均は29557円で寄り付き、反発してスタート。
9時9分に29750円まで上げ、一時は250円程度上昇する場面もありました。
しかし、今日もそこから売られの展開になり、1ドル=112円台後半まで円高が進み、ハイテクや自動車など輸出セクターに逆風となったこともあり、12時56分に29240円まで下落。
一転して260円程度マイナスとなりました。
ただ、それ以上、売り込む動きはなかったので、安値圏で一進一退の動きとなり、引けは▲221円の29285円で終了。
日経平均は3日続落となりました。
売買代金は前日よりも減少して2.7兆円台でした。
5日線を明確に割れ、同線も下向きに転換
日経平均は3日続落で29285円で引けたことで5日線(今日の時点で29543円)を割り込みました。
また、11/1の29647円を下回ったことで、5日線も下落に転じました。
11/4に29880円まで上げましたが、その後、米国株が上げているにもかかわらず、日経平均は続落の動きで、米国株高に連動できない動きとなっています。
今日の下落で10/29~11/1にかけて空けたマド(28475~29267円)を一部埋めてくる動きとなりました。
また、日経平均EPS(1株あたり利益)も昨日2179円まで上げていたのですが、今日は一転して下落して2026円まで下げてきました。
そのほか、今日も寄り値よりも安く引けたので、日足の形状は今日も陰線で、これで4日連続して陰線引けとなっています。
10/6に27293円で安値をつけてから上げ波動に転換しているのであれば、5日線を割れずに上昇基調を維持してもおかしくないのですが、今日は5日線を明確に割れ、同線も下向きに転換してきているので、この先の動きにやや不透明感が出てきました。
というわけで、11/4に29880円で戻り高値を付けた後、下げに転じている動きが3日続落で一旦止まるのか、それとも更に下げる動きとなるのか、目先の動向が注目されるところです。