前週末の米国株市場で、7月の米雇用統計の内容が市場コンセンサスを下回り、米経済の急減速に対する警戒感が一気に強まり、主要指数が大きく下落。
これをうけて今日の日経平均は、35249円で寄り付き、650円程度安い水準でスタートしました。
9時1分に35301円で日中高値をつけた後、ほぼ一本調子で下げる形となり、14時53分に31156円まで下落。
大引けは▲4451円の31458円で終了。
日経平均は大幅下落で3日続落となりました。
売買代金は7.9兆円台でした。
近く売られ過ぎの反動で、反転する局面があると考えるが、底をつけるのはまだ先か?
今日の日経平均の下げ幅は▲4451円で、ブラックマンデーがあった1987年10月20日の▲3836円を上回り、歴代1位の下げ幅となりました。
下落率も▲12.4%で、こちらはブラックマンデーの▲14.9%までは行きませんでしたが、歴代2位の下落率となりました。
今日の騰落銘柄数は、値上がりが14銘柄に対して、値下がりが1625銘柄で、先週金曜日に続き、2日連続で全面安となりました。
なお、主なテクニカル指標をみると以下のとおりで、この水準からみると、売られ過ぎのゾーンに入ってきていると思われます。
騰落レシオ(25日):76.76%
25日線乖離率:▲20.38%
75日線乖離率:▲19.07%
新安値銘柄数:1069
ので、近く売られ過ぎの反動で、反転する局面があると考えます。
しかし、今回の急落で、200日線(今日の時点で36856円)を大きく割り込んでおり、同線は2023年4月4日からずっと前日比でプラスを続けていたのですが、1年4か月ぶりにマイナスに転じています。
また、直近で信用買い残が4.9兆円まで拡大してきているので、再度上昇トレンドに回帰するまで時間を要すると思われます。
なお、ブラックマンデーがあった時も、その翌日と次の日の2日間は反発しましたが、その翌日から再度下落に転じて、最終的に底をつけたのはブラックマンデーがあった日から18日後となりました。
今回もイメージとしてはそんなパターンを想定しているので、短期的には切り返すものの、底をつけるのはもう少し先となるのではないかと考えています。