今日の日経平均は+271円の17177円と反発。
売買代金は、前日よりも減少して1.9兆円台でした。
本日はFBIがクリントン氏のメール問題を追訴せずというニュースが出て、ドル円が反発。
それに伴い、日経平均も17126円で寄り付き、前日よりも200円程度高い水準でスタートしました。
9時56分に17056円まで下落する場面もあったのですが、今日は終始堅調で、結局日中の高値である17186円に近い水準で、高値引けで日中の取引を終えました。
先週金曜日の段階で、日経平均は2日連続でマドを空けて下げる動きとなっていたのですが、今日の上げで11/2~4にかけて空けた、16996~17080円のマドは埋めてきました。
11/5の記事「SP&500は36年ぶりの9日続落で、じりじりと下値を切り下げる動きは継続」で書いたように、これまでは
「米国大統領選挙前後まで下値を試す動きが続いた後、一旦切り返す方向に動く」
と考えていたのですが、クリントン氏のメール問題の方が付きそうという事になり、早くも今日の段階で反発となりました。
注目イベントを控えて、ポジションを持ったままの状態で投票結果を待つのは、ややリスクがあるのではないかと考える
このため、11/2の記事「ナスダックは注目していたポイントを引け値ベースで割り込む動きに。ここから更に下げを広げる動きになるかに注目」で書いた打診売りは、今日の時点で手仕舞いとし、小幅利益で利益確定しました。
日経平均は16500円程度までの下げはあるかと思っていたのですが、想定したよりも早くクリントン氏のメール問題が決着した事で、思いのほか下げずに切り返すという動きになってきました。
今のところ、まだ明日の選挙結果がどう出るかわからないのですが、普通に考えるとやはりクリントン氏有利という事になると思います。
ただ、米国大統領選挙が終わると今度は12月実施と目される米国利上げ問題に焦点が移っていくとみられるので、選挙結果を受けて上がったとしても、その上げは一時的で、長くは続かないのではないか等と思っていたりします。
なお、今回の米国大統領選挙に対する市場の注目度合いは高く、万が一トランプ大統領誕生とかになったりすると、マーケットが大きく変動する可能性があります。
よって、買いか売りか、どちらかのポジションを持ったままの状態で投票結果を待つのは、ややリスクがある(※)のではないかと考えています。
(※)クリントン氏が勝利した場合、上げたとしても上値が限られる可能性があります。
その一方で、トランプ氏が万が一勝利した場合、マーケットが大きく荒れる可能性はやはり高いと思います。
そう考えると、仮に上に行った場合の値幅と、逆に下に行った場合の値幅を比べると、万が一下に振れた場合の値幅の方が大きくなると思うので、どちらかのポジションを持ったままの状態で投票結果を待つのは、ややリスクがあるのではないかと考えております。