前日のNY市場で、FRBが3月17~18日にかけて開催されるFOMCを待たずに、50ベーシスポイントの緊急利下げを実施しました。
これをうけて、NY株式市場は一時は上昇に転じたのですが、新型コロナウイルスに対するFRBの懸念が浮き彫りとなったことが嫌気されて、主要3指数は軒並み下落しました。
ただ、日本株は先行して下がっていたこともあり、日経平均は20897円で寄り付き、安寄りで始まりましたが、9時1分につけた20862円が日中安値となって切り返しに転じました。
後場寄り後の12時30分には21245円まで上げましたが、そこからは売りに押される展開となり、引けは+17円の21100円で終了。
日経平均は小幅に反発となりました。
売買代金は前日よりも減少して2.5兆円台。
これまで3兆円超えが続いていましたが、6日ぶりに3兆円割れとなりました。
騰落銘柄数は、値上がりが802銘柄に対し、値下がりが1265銘柄で、指数は小幅に上げましたが、値下がり銘柄が優勢の1日でした。
急落後に、上げと下げを交互に繰り返すような動き方は、相場が底打ちするときに見られるパターンになるが……
昨晩、FOMCが緊急利下げをしましたが、材料出尽くしとうけとめられて、NYは最終的に下げて終わりました。
これをうけて、今日の日本株も弱いのかとも思われたのですが、意外にも底堅く、取り敢えず反発して終わりました。
なお、先週金曜日からの日経平均の動き方をみますと、金曜日が▲805円、今週の月曜日が+201円、火曜日が▲261円、そして今日が+17円となっています。
ここまで、下げと上げが交互に繰り返される動きが続いているのですが、仮にこのパターンがまだ続くとすると、明日は下落してくる事になります。
ただし、仮に明日も上げてくるような動きになると、これまで続いてきたパターンに変化が現れることになります。
なお、急落が起きた後に、上げと下げが交互に繰り返すときは、その後、相場が反転してくる場合もあります。
これと似たような動きは、昨年の8月の際にも見られ、8/19の記事でそれと似たような事を書きました。
(8/19の記事では、直近の安値を割れて更に下がるかと思うと上がり、そこから反発するかと思うと今度は逆に下がる、というような動き方を8月に入ってから繰り返しているので、ここから反発に転じてくるのではないか、というようなことを書きました)
まだボラティリティが高い状態が依然として続いておりますので、ここで底打ち・反転となるかどうかはまだわかりません。
ただ、売られすぎの水準にあること自体は事実だと思いますので、まずは明日も上昇となり、上げと下げが交互に繰り返すパターンに変化が見られるのか、という点に短期的には注目していきたいと思います。
◆日経平均が上がると考えた場合、日経平均先物を買うよりも、くりっく株365を買った方が、取引期限がない、配当がつく等といった面で利点があります。