前日の米株の下落やワクチン治験中断など悪材料があり、今日の日経平均は23545円で開始。
50円程度安い水準でスタートしました。
ただ、朝方こそ売り優勢で始まり、10時22分に23518円まで値を下げましたが、その後は徐々に底堅い展開となり、後場入り後の12時37分には23656円まで上昇しました。
そこからは前日比小幅高の水準でもみあいとなり、+24円の23626円で終了。
日経平均は続伸となりました。
しかし、商いは依然として盛り上がらず、売買代金は1.9兆円台で、今日も2兆円の大台には届かずでした。
新興株が優位の状況は、まだしばらく続くか
今日も日経平均は、高値圏でのもみ合いが継続となりました。
日経平均はなかなか上に抜け出す動きとはならないのですが、新興市場は堅調で、マザーズ指数は一時1368まで上げ、2018年につけた1367の高値を更新しました。
マザーズ指数は今日の上げで、200日線との乖離は+47.5%まで拡大。
なお、日経平均をマザーズ指数で割った数値(日経平均/マザーズ指数)は、17.3まで低下しました。
基本的にこの数値は、数値が高いときは日経平均と比べてマザーズ指数が売られすぎで、数値が低いときは日経平均と比べてマザーズ指数が買われすぎということを表しています。
今年3月のコロナショックの際は、日経平均/マザーズ指数は31.17まで拡大していたので、この時は日経平均と比べてマザーズ指数が売られすぎの状態でした。
逆に今は同数値が17.3まで低下してきているので、日経平均と比べてマザーズ指数が買われすぎとなっています。
ちなみに同数値は、2016年3月14日に13.36、2013年5月7日に13.87まで低下したこともあったので、それらと比べるとまだ低下する余地はあるということになります。
指数が買われすぎか、売られすぎかを判断するための指標になるRSIで見ても、マザーズ指数のRSI(月足ベース)は、今日の時点で71.37なので、こちらもまだ上げる余地はあるということになります。(直近でマザーズ指数の月足のRSIは、2018年1月に80.1でピークアウトしています)
マザーズ指数はややバブルっぽい動きになってきつつあるのですが、日経平均と比べて新興株が優位の状況は、まだしばらく続くのではないかと考えます。