今日の日経平均は3日続伸でした。
21743円で寄り付いた後、9時6分に21839円まで上げ、3/4の戻り高値21860円に接近する場面もありました。
しかし、そこからは利益確定や戻り待ちの売りが出て、伸び悩む展開に。
ただ、底堅い動きで高値圏は維持し、+82円の21807円で取引を終える形になりました。
中国、香港などのアジア市場が休場で手掛かり材料が不足したほか、今晩の3月米雇用統計の発表を控えて今日の商いは低調。
売買代金は前日よりも減少して1.9兆円台で、久しぶりに2兆円の大台割れとなりました。
なお、今日の日中高値が21839円に対して、安値は21731円だったので、日中値幅は108円。
昨日の同値幅は125円だったので、昨日よりも日中値幅は小さく、商いも少ない1日でした。
3/4の戻り高値をどこで抜けてくるのかが目先の焦点
今日の日経平均の高値は21839円まであったので、3/4の戻り高値21860円まで、あと21円程度でした。
結局それを抜けずに終わったのですが、21800円台にのせて引けたので、来週以降、同高値を抜けてこれるかどうかという点が一つ焦点になります。
なお、4/2の記事で「日経平均が21500円あたりを維持したまま来週に入ると、これまで下降傾向にあった75日線が上向きに転換してくる」という記事を書いたのですが、
今週は21500円よりも上で推移する形になったので、4/2以降、75日線は上向きに転換してきています。
3/5の段階で、日経平均は25日線が75日線を上回るゴールデンクロス(GC)を示現したのですが、この時点では、75日線が下降傾向にある中でのGC示現だったので、3/5の記事では
「 真正のゴールデンクロスとは言えず、ダマしとなるケースもあるので、GCが示現したからといって、単純に強気で見る事はできません」
と書きました。
しかし、今週に入ってから75日線は下向きから上向きに転換しており、当面この傾向は継続しそうな感じなので、どうやら今回のケースではダマしとはならなかったようです。
なお、ここからは、次のような点が注目されるポイントになると考えます。
①3/4の戻り高値21860円をどのタイミングで抜けてくるのか
②同高値を抜けてきた場合、その後、戻りの勢いがつく形になるのか (商いは増加してくるのか?)
その他、あと3週間となった、史上初のGW10連休を控えて警戒する見方もあります。
この点について、「連休中何が起こるかわからないので、事前に売っておくのが賢明」と考えるのが一般的な見方になると思われます。
しかし、相場というものは概して、皆が考える方向とは逆に動くケースが往々にしてありますので、今年の大型連休も連休明けは意外と高いという可能性もけっこうあるのではないかと考えております。