前日の米国株式市場は、中国が部分的な合意を依然として受け入れる用意があるとの報道や、中国が米農産物の年間購入拡大を提案するとの報道が相場を押し上げ、主要3指数が上昇して取引を終了。
それをうけて今日の東京市場は高く始まるかと思われたのですが、寄り付き前に米中協議
が不調との観測報道が出たことで一変して売り先行でスタート。
日経平均は21456円で寄り付き、前日と同水準で始まる展開となりました。
その後、9時30分に21308円まで下げ、下げ幅は一時150円を超えました。
しかしそこからはトランプ米政権が中国の通信機器大手、ファーウェイへの一部製品供給を容認するライセンスを近く発行するという報道をうけて切り返しに転じ、10時40分に21601円まで上昇しました。
そのままプラス圏のまま取引を終え、日経平均は+95円の21551円と反発。
売買代金は前日と同水準の1.8兆円台でした。
日本株も再度高値チャレンジに向けて動いてくる可能性があるかもしれない
10/7の記事で、「ここからボラティリティ(予想変動率)が高い動きになってくるのかもしれない」と書いたのですが、今日の日中高値が21601円に対して、同安値が21308円だったので、日中値幅が300円近くあり、上下に変動が多い1日でした。
ここ最近の日経平均の動きを振り返ると、22255(9/19)で戻り高値をつけた後、10/3の急落もあって21276(10/4)まで下落しました。
10/3に400円以上下げた時は、ここから下げが拡大していくかと思われたのですが、そこからは下げそうで下げないという動きが続いています。
この動き方を見る限り、21300円処は意外と下値としては堅いという感じがしております。
なお、昨日の記事では、NY株は再度高値チャレンジに向けて動いてくる可能性もあるかもしれないという事を書きました。
日本株は下げそうで下げないという動きが続き、NY株は再度高値チャレンジに向けて動いてくる可能性もあるとなると、日経平均もここから22255(9/19)の戻り高値方向を目指す動きになってくるのかもしれません。