前日の米国株式市場ではハイテク企業の好決算でS&P500とナスダックが上昇。
この流れを引き継ぎ、朝方から半導体関連株を中心に買いが先行。
日経平均は22753円で寄り付いた後、9時39分に22819円まで上昇。
昨日つけた戻り高値22780円を抜けて一時22800円台まで上げました。
そこから10時48分に22715円まで下げて、35円ほどマイナスとなりましたが、切り返す動きになり、最終的に+49円の22799円で終了。
日経平均は5日続伸となりました。
売買代金は2.0兆円台で、かろうじて2兆円の大台にのせるかたちになりました。
NY市場の動きがここにきて鈍くなってきている点は、やや気がかりな様相にはなるが……
これまでのNY市場の高値は以下の通りで、いずれも7月に高値をつけるかたちになっています。
NYダウ:27398(7/16)
s&p500:3027(7/26)
ナスダック:8339(7/26)
7月まではNY市場が高値追いの動きが続く中で、日本株は日経平均、TOPIXともに4月につけた高値を抜けない動きが続いていました。
しかし、現在は、NY市場の動きが鈍り、高値が抜けない動きが続く中、日本株は戻り高値を更新する動きが続いています。
これは10月18日の記事でも書いたように、裁定残高が売り超の状態が続き、売り方の買い戻しが入って上げが継続しているためと思われます。
なお、株数ベースの裁定売り残は、9月12日のピーク時には10億株程度ありましたが、そこから減少が続き、直近の10月23日の段階では6.1億株まで減少。
ピーク時から、3.9億株売り残が減少するかたちになっています。
ただ、10月23日時点の買い残高は2.8億株で、依然として売り超過(3.3億株の売り超過)は続いています。
なお、買い残高から売り残高を引いた、売り越し超過のピークは9月9日の7.8億株。
売り越し超過のピーク時から1.5ヶ月程度の期間を経て、7.8億株から3.3億株に売り越し超過は縮小しているので、仮に今のペースで買い残高と売り残高の差が縮まっていくと、11月中旬あたりには売り越し超過は解消されるかたちになります。
現状では、買い戻しが一巡するまでは戻り相場は続き、10月17日の記事で書いたように、日経平均は23500円辺りまで戻るのではないか(※)と考えております。
(※)NY市場の動きがここにきて鈍くなってきている点は、やや気がかりな様相にはなります。この先、NY市場が高値更新とはならないにしろ、大きく崩れなければ上記が実現する可能性は高いとは思いますが、これが崩れてくると、そこまでいかずに失速する可能性も出てくると思われます。