前日の米国株市場で主要株指数が揃って上昇し、米長期金利の上昇一服を受けハイテク株への買いが目立ったことから、東京市場でも朝方はこの地合いを引き継ぐ形で広範囲に資金が流入。
日経平均は29381円で寄り付き、200円程度高い水準でスタートしました。
その後、9時18分に29496円まで上げ、上げ幅は一時300円を超えました。
しかし、その後は3月期末を控えた機関投資家の決算対策売りが上値を押さえる格好となり、後場に入ると急速に地合いが悪化。
売りに押される形となり、大引けは▲178円の28995円で終了。
日経平均は日中の安値で引ける形となり、3日続落となりました。
売買代金は2.8兆円台で、3兆円の大台には届かずでした。
ミニデットクロスが再び示現しそうな感じではあるが
空運、海運、鉄鋼などここ全体相場を牽引してきた景気敏感セクターへの利食い売りが顕著で、半導体関連などハイテク株への買い戻しも限定的で、騰落銘柄数は値上がりが391銘柄に対して、値下がりが1748銘柄で、全体の全体の8割程度の銘柄が下落する形となりました。
日経平均は昨日に続いて25日線(今日の時点で29596円)割れで、5日線も29618円まで下落。
3/17に5日線が25日線を上回るミニゴールデンクロスが示現したのですが、このままいくとそれが逆転してミニデットクロスが示現しそうな感じとなっております。
日経平均は30714(2/16)で高値をつけてから28308(3/5)まで2406円下落。
そこで当面の安値をつけて反転局面に入ったとみていたのですが、30485(3/18)から再び下げる動きとなっているので、もしかすると30714(2/16)からの調整局面がまだ終わっておらず、続いているのかもしれません。
この場合、30485(3/18)の戻り高値から、30714(2/16)から28308(3/5)までの下げ幅(2406円)と同程度下げる28000円あたりまで下げるのかもしれません。
ただ、アメリカの金融政策の変更など、これまでの上げトレンドに変化を及ぼすような動きは今のところまだ見られないので、上げトレンドの中における調整局面という見方は変わりません。
調整局面終了後は、再び高値を目指す動きになると考えています。