米国市場で過度な金融引き締めに対する警戒感が和らぎ、ハイテク株高となった流れをうけて、今日の日経平均は27660円で寄り付き、250円程度高く始まりました。
9時31分に27776円まで買われた後は、10時27分に27614円まで押される場面もありましたが、そこから再度買いなおされて大引けは+347円の27761円で終了。
日経平均は反発となりました。
本日は、米国で5月雇用統計の発表を控えていることから、買い一巡後は模様眺めムードが強かったこともあり、売買代金は2.6兆円台で、3兆円の大台には届かずでした。
4/21の高値27580円を明確に抜けてくる
前日の日中高値が27450円だったのに対して、今日の同安値は27614円だったので、160円程度マドを空けて上げる形になりました。
また、今日の高値が27776円まであったことで、4/21の高値27580円を明確に抜けてきました。
これにより、28338(3/25)から下値を切り下げる動きが続いてきたのですが、その動きが変わったことになりました。
4/21の高値27580円を明確に抜けてきたことで、次の目標は200日線(今日の時点で27940円)になります。
なお、今年の1月6日に200日線を下に割れてから、そこを抜けられない動きが続いており、3/25に28338円でザラ場で一瞬200日線を抜けてきたのですが、そこで再度はじき返されて、結局、引け値では同線をなかなか超えられない動きが継続しています。
ここから更に上値を切り上げて、引け値で200日線を明確に超えてくると、戻り方向への動きがより強化されることになると思われます。
200日線を明確に超えてくると、3/25につけた28338円も視野に入ってくることになり、更に28338円も抜けてくると、5/30の記事で書いた、3万円方向に向けた動きが鮮明になってくると考えます。
なお、現時点では、24681(3/9)から28338(3/25)までの上げ幅(3657円)を、25688(5/11)から同値幅上げる29345円を当面の戻りのターゲットとして想定しています。