前週末の米国株市場で、10月の米雇用統計の内容が市場コンセンサスを下回る内容であったことから、金融引き締めの長期化懸念が後退し、米長期金利低下が好感されて主要指数が上昇しました。
この流れを受けて今日の日経平均は、32450円で寄り付き、500円程度高い水準でスタート。
9時3分に32395円で日中安値をつけた後、更に上げ幅を拡大する展開となり、11時4分に32764円まで上昇しました。
その後は高値圏でもみ合いの動きとなり、大引けは+758円の32708円で終了。
日経平均は大幅高で4日続伸となりました。
売買代金は5.1兆円台で、5兆円の大台乗せとなりました。
上げの初期段階での三空踏み上げの示現は、必ずしも売り転換にはなっていない
連休中に米国株が高かったことをうけて、今日も日経平均はマドを空けて上げました。
これで3日連続でマドを空けて上げる形となりましたので、三空踏み上げの形になりました。
三空踏み上げ売りに向かえの格言に従うと、ここで売り転換となるので、要注意かと考えてきました。
ただ、これまでのケースでは、三空踏み上げが必ずしも売り転換にはならず、むしろそこから上値を伸ばす展開になるパターンもありました。
この点について、2016年12月12日に書いた記事では、
「相場が若い(つまり、あまり大きく上がっていない)時に出た三空での上げは「買い」となりますが、相場がある程度上がって出た三空での上げは「売り」になるのではないかと思います」
という事を書きました。
これまでは、32533(10/13)からフラット型の調整パターンを想定していたので、30538(10/30)からの反発が終わった後は再び下落に転じると見ていたので、ここで三空での上げが示現すると売り転換になるというのをメインで考えていました。
しかし、ここまでの動き方をみて、よくよく考えてみると、33634(9/15)から30538(10/30)まで、約1.5か月の調整を経て上げに転換したという見方もできるのかと思うようになってきました。
とすると、2017年9月13日の時と同じようなパターンになる可能性もあります。
この時は、20318(6/20)の高値から、19239(9/8)まで、2か月半以上、調整する動きが続き、反発に転じた後の初期段階で三空踏み上げが示現しました。
その後、2018年の1月23日の24129円まで上昇したので、この時は三空踏み上げ=売り転換ではありませんでした。
というわけで、33634(9/15)から30538(10/30)まで、約1.5か月の調整を経て、初期段階の上げで三空踏み上げが示現したという見方もできるのかと思うようになってきたので、従来からの見方を変更した方がよいかと考えています。
なお、ここまで短期間で急伸し、5日線との乖離が+3.63%まで開いているので、一旦動きが止まる可能性もあります。
が、上記のような見方から、スピード調整を入れた後は、再度上方向を目指す可能性が高くなっているのではないかと現時点では考えております。