欧州中央銀行が前日に経済見通しを引き下げ、利上げの先延ばしを表明したことで世界景気の減速懸念が広がり、朝方から幅広く売りが先行。
日経平均は21339円で寄り付き、100円弱下げて取引開始しました。
日中高値は寄り直後につけた21359円で、売り優勢の動きとなり、14時40分には20993円まで下落。
一時、21000円の大台を割れました。
そのまま日中安値近辺で引ける形となり、▲430円の21025円で取引を終了。
日経平均は今年2番目の下げ幅でした。
なお、本日はメジャーSQのため、商いが膨らみ、売買代金は前日よりも増加して2.9兆円台でした。
日経平均は 2日連続 でマド空けでの下げとなる
昨日の日中安値が21402円に対して、今日の同高値が21359円なので、40円程度マドを空けて下げて終了。
昨日もマドを空けて下げているので、マド空けでの下げは2日連続となり、25日線の水準(今日の時点で21223円)を割り込んだほか、75日線の水準(今日の時点で21085円)も割り込む形となりました。
昨日の記事で、
「昨年末につけた安値18948(12/26)から2か月以上戻りが続いてきているのですが、その間、前日につけた安値からその翌日にマドを空けて下げる形となったのが、これまでに3回あり、そのいずれもが、マドを空けて下げたその次の日に、早々にマドを埋めて反発する動きとなっています」
と書いたのですが、今回はそのパターンは踏襲せずでした。
なお、2/22の記事で、「時期的には2月下旬から3月半ばあたり、価格的には21500~22000円あたりで、一旦戻りが止まるのではないか」という事を書きました。
また、2/27の記事では、「日経平均の戻りが2か月程度経過しているので、戻りが一旦止まる可能性を考えていくタイミングが徐々に近づいているのではないか」と書いたのですが、どうやら3/4につけた21860円で戻りが一旦終了したとなった模様です。
なお、ここからのイメージとしては、2/19の記事で書いた以下の見方をメインで考えています。
「3月ぐらいまで戻した後、4月にかけて日柄調整が入り、再度6月ぐらいまで戻した後で今年後半にかけて下げに転じる」
ただ、上記の記事では、戻り高値を一度つけた後、1~1.5ヶ月程度日柄調整を入れるという見方を書いたのですが、今日、ある程度値幅を伴って下げてきたので、調整はそこまで長くはかからない可能性も考えられます。
とは言え、今日の下げで調整が終わったと見るのは早すぎるので、少なくとも3週間調整を入れるのではないかと考えます。
そうなると、3月の後半ぐらいまで調整を入れる、という事になります。
よって、現時点では、ここから2週間程度調整を入れて、切り返しに転じてくる、という見方を一応メインで考えるものとします。
なお、一旦調整した後、再度切り返してくる展開を想定していますので、この先下げる局面では押し目を狙っていくスタンスが有効ではないかと考えます。